筑紫野市長選挙2023における段下季一郎の対応について

1.立憲民主党第5区総支部の自主投票について

 まず、立憲民主党福岡第5区総支部は筑紫野市長選において、元議員等含めて、可能な限り独自候補を擁立する努力をしました。しかし、候補者を擁立する事ができませんでした。

 この点については、支援して下さっている皆様に対して心苦しい気持ちです。力不足で申し訳ありません。

 また、「段下立て」と言って下さった方もいましたが、私を一番よく知る師匠の辻本美恵子市議や堤かなめ衆議院議員いわく、私は1期目で「認知度や経験はまだまだ」という評価です。コロナ後遺症治療もしており体調も万全でなくとても無理な状況です。

 今回、立憲民主党の支持組織である働く仲間の集まり、労働組合の「連合福岡筑紫・朝倉地協」は、平井一三候補を推薦することになりました。そして、立憲民主党は、私と他の県議や市議と対応が分かれ、自主投票となりました。

 私は、熟慮の結果、今回は党派を超えて、個人として平井一三候補を支持します。

 平井さんは、後述の「福祉や教育の政策の遅れ」について、私の話に真摯に丁寧に耳を傾けてくださいました。そして、福祉と教育を最重点政策として、政策の遅れを取り戻し「子育て支援」、「スポーツによる健康づくり」、「環境」に力を入れると言われました。以上が支持する理由です。

2.ふじた陽三市長不信任の理由について

(1)福祉や教育の政策の遅れ

 ふじた陽三市長(80歳、2月で81歳)になってから、周辺市で当たり前に行われている事業が行われておらず、遅れており、「福祉や教育の政策の遅れ」は深刻です。

 例えば、待機児童、母子保健アプリ(未導入)、産後ケア(8年遅れ)、アピアランスケア(がん患者の外見ケア)、小中学校のタブレット授業(ICT支援員不足や学習支援アプリがない)、不登校支援、生活困窮家庭の子どもの学習支援(未実施)、引きこもり支援(10年遅れ)、コミセンごとに「地域支え合い推進員」がいない、24時間「定期巡回・随時対応型訪問介護・看護事業」を募集しても応募する事業者がいない、災害時の避難計画の策定やインフラ整備の遅れなど気づいただけで10以上の事業が行われていなかったり、遅れていたりします。新人議員である私が気付くぐらいなので、職員はそれ以上だと考えられます。

(2)市民の意見を聴かない

 また、市長は市内約100ヶ所以上で行った移動市長室の多くで、市民から事前に受け付けた質問以外は受け付けない、当日決められた質問のやり取り以外の対応をしないなど、極めて強権的です。参加した市民の方から「やらせじゃないか」とたくさんの苦情の声が私に寄せられました。

(3)創造的な労働環境の整備ができていない

 労働環境の整備も必要です。2019年9月議会の総務市民常任委員会でも指摘しましたが、職員のメンタルヘルス予防のため、産業医の安全衛生委員会の出席や自殺に特化した対策はしておらず、市からは「職員が自殺した前提での話は難しい。産業医と時間を合わせて会議を行いたい。」との回答があっています。産業医の面接指導等も不十分だったため、対策が必要です。うつ病の職員は毎年10名程度発生、産休・育休で抜ける職員の穴埋めが足りないので50〜60名少ない人数で市役所業務が回らないため、福祉や教育の遅れなど市民にしわ寄せがいっているのが現状です。やっと最近中途採用で人員を数名確保したばかりです。

 そもそも、市民の意見を聞かない市長が、職員の意見を聞くでしょうか?市政の停滞は深刻です。

(4)支持者からの声

 私は、2019年統一地方選時の街頭演説も、「上からの権力的で、市民の声を聞かない市政が行われている。市民の声に基づくまっとうな政治に転換する」と訴えてたので、私はふじた陽三市長不信任でブレずに一貫しています。支援者の方の多くもふじた陽三市長を支持していません。

 このような現状を知りながら、ふじた陽三市長を支持することは、私を応援してくださった市民の方への重大な裏切りだと私は考えます。したがって、私は、ふじた陽三市長は支持しません。不信任です。今期をもって引退するべきだと考えます。今期でふじた陽三市長は引退すると見ていたので、直接的な批判は控え、政策提案に努めていました。

3.その他候補(泡沫)について

 もう1人、過去に民主党を除籍され、最近つばさの党(党代表がNHK党幹事長で、諸派党構想でNHK党と連携)を離党した「浜武しんいち」氏が立候補してますが、論外です。そのような党に所属していた人は市政について真剣に考えていないと言わざるを得ず、絶対に投票してはいけません。

 「職員の勉強が足りない」など上から目線の発言はネット記事等で報道されていますが、職員の専門性は高いですし、「現場の意見を市長が聞いてくれないのが問題である」ということを理解していません。氏はYouTube の立候補会見でマスコミの方からも言われていましたが、「何を言っているのかわからない」と言われるような人です。同僚議員や職員の評価も似たようなものです。

 また、「御笠自治会バスでオンデマンド型が行われている」との事実誤認のチラシや、フィンランドを参考にすると言いながら「20人の少人数学級」を否定する論理矛盾を初め、市の課題について、基本的な事実認識に誤りが多くあり、その対策も的外れで、およそ市政を任せられないのは明らかです。

 私は高校時代、氏の経営する塾の元生徒で、20代半ばまでの10年程度氏の政治活動を見てきましたが、政策・人柄共に全く支持することはできません。若かったとはいえ、氏を支持していたことは人生の汚点で恥ずかしい限りです。

4.最後に

 今回の筑紫野市長選挙は、「筑紫野市の10年後の未来を決める」選挙です。福祉や教育の遅れを取り戻す、市政を変える新しいリーダーが必要です。

 今回は、「ふじた陽三」候補と「平井一三」候補の事実上の一騎討ちです。地方自治体の課題は、党派は関係がありません。党派を超えて、一致団結して反・ふじた陽三市長でたたかわなければなりません。

 投票は「ベター(より良い)」な選択をし、「ワースト(最悪)」を避けなければなりません。

 私は、今回は、福祉や教育を最重点政策としている「平井一三」候補を個人として支持します。これからも非自民の立場は変わりませんが、「福祉のまち、筑紫野」を実現するべく、ブレずに筋を通し、選挙結果にかかわらず是々非々で市長には臨みます。

 筑紫野市の有権者の皆さま、投票に行きましょう。筑紫野市を変えるのはあなたです。

以上