だんした:次に2つ目です。乳幼児突然死症候群(SIDS、通称シズ)の予防についてです。乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、予兆や病歴、窒息などがないまま乳幼児が突然亡くなる原因不明の病気のことです。厚労省によると、近年減少傾向ですが、毎年年間100人程度が亡くなり、2018年にも約60件発生し、乳幼児の死亡原因では第4位となっています。うつ伏せになっていると、乳幼児突然死症候群のほか、窒息死の危険の発生率が高まると言われています。
この突然死や窒息死を予防するために、人工知能(AI)により赤ちゃんがうつ伏せで寝ている状態を検知して、知らせる保育所向けのアプリが開発されています。具体的には、カメラで寝ている赤ちゃんを撮影し、専用の機器に映像が送信されると、人工知能(AI)が姿勢を検知し、仰向けを「正常」、横向きを「注意」、うつ伏せを「危険」と認識し、登録しているLINE(ライン)やメールにメッセージを送信します。検出制度は85%なので、完璧ではないですが、現状保育園で行われている定期巡回による観察、うつ伏せにしない、乳児の体温を上げ過ぎない、母乳による育児を進める等の取り組みと組み合わせれば、さらに保育の安全性は高まると思います。
人のやることですので、何らかの事情が重なって乳児がうつ伏せの状態に長時間なってしまうというミスが起きる事態も想定されます。ミスが起きないように人が十全な体制を取るのはもちろんですが、そのような不幸なミスが起きたときの次善の策を取って置くことが私は必要だと思います。
そこで、質問項目2、「AIを活用したアプリによる乳幼児突然死症候群の予防を行うべき」ではないでしょうか。執行部の見解を求めます。
健康福祉部長(答弁要旨)所管:子育て支援課
次に、AIを活用したアプリによる乳幼児突然死症候群の予防についてですが、睡眠中の事故防止対策は大変重要と認識しており、保育所保育指針に基づく見守りを行っております。現時点では、アプリ等の導入は予定しておりませんが、他自治体の動向を注視してまいります。
だんした:項目2について再質問です。「睡眠中の事故防止対策は大変重要と認識」しているとのことですが、「筑紫野市内における公立・私立保育所における過去10年間の睡眠中の窒息や乳幼児突然死症候群の件数」についてと、「保育所運営指針に基づく見守り」とのことですが、入所時の際に、例えば「乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する情報を保護者に提供する」とあるのですが、この「保育所運営指針通りに保育士さんはできているのか」ということについてお尋ねします。
健康福祉部長(答弁要旨)所管:子育て支援課
本市の公立・私立保育所において、過去10年間に、睡眠中の窒息や乳幼児突然死症候群は起きておりません。また、保護者への情報提供については、各園の状況に応じ、ポスターの掲示や個別に説明するなど、周知に努めております。